








「海外で見てきたものより、ずっと手が込んでいるのに、誰も知らない」
藍染めは、染めた直後が一番きれいではありません。洗うたびに余分な染料が落ちて、3回目の洗いあたりから色が落ち着いてくる。佐々木工房の佐々木隆さんはそう言いながら、染め上がったばかりのリネン地を広げて見せてくれました。まだ少し緑がかった青が、乾くにつれて深い藍色に変わっていく様子を、私はその日初めて見ました。
続きを読む →奈良の革工房を初めて訪ねたのは2018年の秋のことです。春日大社の近くにある「吉野皮革」の工房に入ると、菜種油の独特の香りがしました。革をなめすのに化学薬品を使わず、油と手の力だけを使う。その工程を見て、これは扱わなけ…
備前焼の窯出しは、10日間の焼成が終わった後、窯が冷めるまでさらに数日待ってから行われます。山本窯の健太郎さんに「窯を開ける瞬間が一番緊張する」と言われて、その場に立ち会わせてもらいました。窯の扉が開いた瞬間、土と炎が…